昭和瀝青工業株式会社

Technology技術体制

オープン・ラボラトリーの役目を兼ね備えた新しい技術センター
2017年8月にリニューアル竣工

次世代における道路づくりの材料と技術その実用化と普及を目指して多様な発想
多様な人がオープンに混じり合う
私たちのチャレンジが、新しい道を創造します

  • 技術センター棟
  • 昭和瀝青工業株式会社は2017年、姫路市網干区の油槽所・工場内に新たに技術センター棟を建設、同年9月に旧技術センター棟からの移転を終了し、10月より業務を開始しています。
    本技術センター棟は次世代の道路舗装用材料・工法の研究開発、より顧客満足度の高い技術サービスを行うため、「オープン・ラボラトリ-(Open Laboratory)」を基本コンセプトにしています。

オープンラボラトリーを
コンセプトにした
新技術センターの役割

新技術センターの役割

道路をとりまく環境は劇的に変化しています。
高度経済成長期に施工された公共施設やインフラ施設の多くが、老朽化に伴い、更新時期を迎えています。
しかし人口減少、超高齢化社会を迎えて税収が減少するなか、全ての道路を更新するのは財政的に厳しいでしょう。
また近年は地球温暖化に伴う自然災害の激甚化も問題となっています。
これら多くの問題を最重要課題と考え、「道路」から社会を変革し、よりよい未来を創造していくためには、SHOREKI一社単独の力ではどうしても限りがあります。
そこで、産学民官の交流の中から新しいアイデア・アライアンスが誕生することを期待しオープンラボラトリーをコンセプトにした技術センターを新設いたしました。
意欲と能力のある研究者、異分野、産業界の参画を促進するオープンな仕組みとして、従来の枠組みにとらわれることのない新たな技術センターの誕生です。

フロア構成

1階は混合物関係、2階はバインダー関係、3階は事務・会議室と、各階ごとに機能を分け動線を最小化することにより、効率的に作業が行えるようデザインされています。
安全で快適な職場環境を実現するため、ヒューム・フードやエリアごとの局所排気設備はもちろん、遮音箱内へのマーシャル突き固め機の収納や混合物ミキサーへの集塵機の設置等を行っています。
また研修や試験のために訪問されたお客様が快適に過ごせるよう、ラウンジやテラスなどのアメニティ施設も導入いたしました。
社員の研究開発の疲れを癒す場でもあり、お客様との交流会・懇親会のスペースとしてもご利用いただければと考えております。
当技術センターの設計のこだわりは、「研究プロセス上の動線に基づいた各部屋・設備機器の配置」・「安全衛生・セキュリティに配慮した設備機器の導入」・「最新機器の新規導入による自動化・高機能化の推進・製品開発」です。

1階
  • 研究ラボ(混合物試験室)

    製品の品質維持・向上のため、防音や局所排気装置など作業環境を最適化

  • 1Fエントランスロビー

    ガラス面積を多くとり、クリーンで明るい室内を実現

  • 1階
  • 1階
  • 1階
  • 1階
2階
  • 研究ラボ(バインダー試験室)

    動線を考慮した試験機の配置で、効率的な研究開発を可能にしています。

  • ラウンジ・テラス

    来社されるお客様や、社員の快適性を高めています。

  • 1階
  • 1階
  • 1階
  • 1階
3階
  • 会議室

    充実した会議、研修、打ち合わせを可能にするデジタル機器対応など、機能性を重視した大小3つの会議室

  • オフィス

    動きやすい導線、半個室も完備、個人用デスク以外に打ち合わせ可能なワーキングスペースも確保

  • 1階
  • 1階
  • 1階
  • 1階

技術体制・製品開発グループ

メンテナンス時代の到来。
改質アスファルトやアスファルト乳剤の
開発によって、ローコストで耐久性や施工性、
再生技術のニーズに対応した研究開発を行います。

技術体制・製品開発グループ

● 改質アスファルト
これからの道路インフラの整備では、道路の維持・補修がメインとなります。
そのため維持・補修を、いかに低コストで、簡単にできるかが、当技術センターの課題です。また、水たまりができにくい、乗り心地が良いなど快適性や安全性の付与に加え、低騒音など環境に配慮した舗装なども求められています。ストレートアスファルトをコアビジネスとしてきたSHOREKIでは、多様化、高度化する社会ニーズをたえず先取りし、社会に貢献すべくこれからも最新の製品・技術を開発していきます。

● アスファルト乳剤
新規道路を次々と施工していく時代から、すでにある道路を維持・補修していく維持管理が主体となる時代になりました。インフラにかける予算も削減されている中で、ローコストな製品の開発がアスファルト乳剤グループの使命になります。また、ローコストなだけではなく、実際の道路で耐久性や接着性が良いといった高付加価値なアスファルト乳剤の研究・開発を行います。

1. お客様からフィードバックした課題の解決

お客様が今求めているモノを、タイムリーかつコストを抑えて提供する研究を行います。

安く、簡単に、いつでも施工ができる製品

課題の解決

2. LCC(ライフサイクルコスト)を抑える製品の開発

低コストで、施工後、長期間品質を保つことができる材料の開発を行います。

長期的に耐久性のある製品

  • 材料の開発

  • 材料の開発

  • 材料の開発

生産技術・設備グループ

安心した品質の製品を
設備の故障によるロスもなく、
確実に安定した製品を提供できる体制を
整える部署です。

生産技術・設備グループ

● 設備管理
設備の保全や新規設備の導入を管理しています。対応年数、設置年度をチェックして、修理する場合の査定と新規更新した場合の査定を出し、費用対効果を検証します。

● 計画保全の推進
工場設備・機器が正常に稼働するよう、計画的に点検・修理・部品交換などをおこない、故障を未然に防ぎます。老朽化などで壊れて生産ラインがストップし、企業・会社に大きな打撃を与えるリスクを事前に減らす重要な作業です。

● 品質管理
ISOの品質管理実施基準に基づき、各工場で製造された製品の品質確認試験を実施し、そのデータ分析結果を製造工程管理に反映しています。
また、最終製品への影響が出ないよう、原材料管理にも注力しています。材料管理、製造工程管理、品質管理試験データの分析により、高品質な製品を安定的に供給できる体制づくりに取り組んでいます。

● 依頼試験
お客様からのご依頼に基づき、最終製品の確認試験等を実施しています。なかには特殊な製品試験もあり、お客様の工場で対応できないものは、弊社技術センターにて対応させていただいています。
また、SHOREKI主催の受け入れ研修や講習会の実施、お客様の社内研修への講師派遣も行っています。依頼試験や講習会の開催を通して、安心して弊社製品をご使用いただける環境づくりを推進し、シーズ・ニーズを吸い上げ、より良い製品の開発・改良へと繋げています。これらのサポートを通して、お客様とともに成長できる関係づくりに取り組んでいます。

  • 製造プロセスの管理を重視!

    製造プロセスの管理を重視!

    原材料の管理や製造時の条件を徹底しています。
    アスファルトは非常に不安定なものなので、技術センターでチェック管理して、最適なアウトプットができるように、設備面でも品質面でも、安定した製品が出せるように取り組みをしています。

  • 効率的で安全・安定な製品供給体制の構築

    製造プロセスの管理を重視!

    設備保全スキルの向上や安全衛生教育、工場で製造される製品の品質向上などを目的に実施しています。
    研修によって各種のスキルアップを図り、設備故障や事故の発生を未然に予防し、安全で安定な供給体制が継続できるよう取り組んでいます。

  • 情報収集、開発した製品・技術を試行可能

    製造プロセスの管理を重視!

    現場から上がってきた課題を解決する開発研究のみならず、研究チームが実際に現場へ出向いて、リサーチする場合もあります、ヨーロッパのトレンドなど海外の実例を参考にすることも多いです。
    施工ビジネスも展開するSHOREKIだからこそ、技術研究開発の実用化を確認でき、積極的な活用への仕組みが整っています。


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