昭和瀝青工業株式会社

技術センター 開発グループ 係長

HIRAMATSU MAKOTO平松 真

コスト削減のみならず、環境に貢献できる
研究をしているという自負があります。

今の仕事について

化学の研究・開発職として働いてみたいと考えていた私にとって、地元・姫路のSHOREKIがとても魅力に感じ、入社を決意しました。現在、研究開発セクションで、改質アスファルトの製品開発と、既存製品のコストダウンを担当しています。新しい製品の開発はもちろんですが、顧客に継続して購入してもらうためには、製造コストの削減も重要です。道路予算は年々減少する一方。既存の製品を「より安く」提供することができれば、お客様からの支持を得られるだけではなく、競合他社との価格競争に巻き込まれず、しっかりと利益を生み出すことができるからです。

仕事のやりがい

作ったものが隠れてしまうのではなく、道路という、確実に確認できるモノづくりに携わっていること。「この道は自社で、自分が開発した材料を使っている」とわかることは、開発者にとって大きな魅力だと思います。自分が開発に携わった製品が、道路となって世の中に登場し、たくさんの人の生活を便利にし、安全を守っていることをリアルに実感できるのは格別です。

今後の道路戦略は?

最近の傾向としてはコストだけを問題にするのではなく、環境への貢献を重視されるお客様も多く、特に国交省や県、市からの発注では今後、再生合材の品質向上が着目されるのではないかと思います。再生合材とは一度道路に敷いてあったものを持ち帰って、材料として再利用するもの。それを何回も繰り返しますので、はぎとってきたもの自体の劣化が進んでいることも少なくありません。出荷する際、どれだけ良品の状態にして戻せるかに関しては、まだまだ研究の余地があると考えています。同様に、耐水性や剝離を強固にさせる耐久化の研究もニーズが高まるでしょう。

こんな人と一緒に働きたい

新しい風を吹かせられる人
この業界の研究環境は、その使用材料や試験方法がある程度、決まっています。しかしながら、例えば、骨材とアスファルトを混ぜて配合の設計をする場合でも、昔ながらの経験値に頼ることなく、また固定観念にとらわれず、革新的に変えていこうと挑戦できる人が必要だと思います。新しい原料、新しい加工技術、新しい生産技術、今までに無いもの、既存の製品と差別化を可能にする、新しい風を吹かせられる人がいいですね。視点をすこし変えるだけで世界が変わることもありますので、色々なところにアンテナを張り、視野を広くもってものごとを考えてほしいと思います。

学生の皆さんへメッセージ

人と暮らしに大きくかかわる道路。私たちの業務は快適な生活を支えるために欠かせないものです。よりよい道路を世に送り出すというスケールと社会的意義の大きな仕事を一緒に手掛けていきましょう。